第1回「爆笑演芸会=笑って健康!笑いはたっぷり・健康はしっかり=」<コスモスの里通信9>■お知らせ

<参加者> 外部講師2名、利用者25名、ボランティア13名、の合計40名

梅雨入りを前に木々の緑が一層深まってまいりました。せめて、梅雨時のなぐさめに、おしゃれな傘で街を歩きたいものです。でも、行く先々で傘をなくさないように気を付けて。

梅雨の晴れ間の今日のコスモスの里は、経大亭勝笑一座の第1回「爆笑演芸会=笑って健康!笑いはたっぷり・健康はしっかり=」でした。まず、最初は、話し上手で切れのある江戸弁の吉笑亭笑吉さんの出演で、名作古典落語「幾代餅(いくよもち)」を静かに聞き入りました。笑吉さんのごあいさつ「こんにちは、今までに数回は来ていますが、みなさんおぼえていますか」「月日の経つのが早いですねえ。もうすぐ年の瀬がやってきてしまいます。」「今日のお客さんは女性?ばかりで、話しにくいのですが、NHKでも大評判の吉原・廓(くるわ)を舞台にしたお話です。」

内容・・・つき米屋の奉公人の清造が吉原の幾代太夫の錦絵を見てから仕事が手につかなくなった。清造の恋わずらいを治そうと親方とともに、野田の醤油屋の若旦那というふれこみで、吉原に乗り込んだ。運よく幾代太夫に客がついていなかったので、清造はもう、何も思い残すことはないほどの一夜を過ごした。つき米屋の奉公人だと告げた、清造のまっ正直さに惚れた幾代太夫でしたが、太夫の年季が明けると二人はめでたく夫婦となり、両国で餅屋を始めることとなった。恋女房の源氏名を取って「幾代餅」として二人で商いを始めたところ、美人のおかみさんの接遇が大評判。毎日、客がひっきりなしにやって来る。やがて幾代もちはこの土地の名物となり、子宝にも恵まれ、二人は末永く暮らしたという、「いくよもち」由来の一席。サゲ(落ち)・・・仲のいい二人を見た客が「そんなに仲良くやってたら、みんなやきもちを焼きますよ」「いいえ、うちは、いくよもち、焼きもちはございません」シャンシャン。

つづいて、おなじみ勝笑さんの漫談でも、大いに笑わせてもらいました。

「今日は名古屋から車で来ましたが、岐南インターのところで車の事故がありました。これがほんとの自己紹介」「今日が初めての方、いらっしゃいますか。わあ、うれしい。経大亭勝笑と書いて、長谷川一夫といいます。ちょっと古かったかなあ」。「わたしの母校の小学校の先生から、教科書に「じゅげむ」が載っているので、やってくれないかと依頼がありました。ただ、50過ぎのおじさんと子どもでは接点がないので、まずは子どもにいろいろ質問してみました。」「今、学校では何がはやっているの?」「インフルエンザ」「?」「黒板に先輩、お帰りなさい、の字札がかかっていたのですが、「お」の字が落ちてしまい、先輩帰りなさい。になってしまいました」。「東京空襲のB29って知ってる?」「知らない、そんなエンピツ」「では、真珠湾攻撃の真珠湾はどこにある?」「三重県」。

この間刑務所に慰問に行ってきた時のなぞなぞ、「受刑者とかけて、幕の内弁当と説く、その心は、どちらもおりに入っています」。「利用者さんの中で遠いとこの出身の方いますか」「四国です」「四国4県言えますか」「高知県の上は?」「愛媛県です」「いいえ、コーチの上は監督です」

まだ、まだ、たくさんの面白い話があり、紹介したいのですが、「わたしの持ち時間が来ました。帰っていいですか」といって、さっさと帰って行かれました。勝笑さん、またのご来場を楽しみに待っていますよ。

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