2021.5.23更新

社会福祉は、誰もが安心して暮らせることのできる町を実現することです。そして、普段の暮らしで地域の「幸せについて考えることです。
ふくし」の「」は普段の、「」はくらしの、「」はしあわせを実現しようとする活動であるといえます。

誰もが安心して生活出来るようにするという広い意味の「福祉」のなかで、それぞれの地域が抱える特有の生活課題を解決しようと取り組むことを「地域福祉」と言います。
私たちの生活のなかでは、例えば高齢になり体が弱ってきたがこのまま現在の生活がつづけられるだろうかとか、未舗装道路が多くて雨の日には歩きにくいとか、医療機関や買い物に行きたいが自動車の運転に自信がないとか、坂が多くて高齢者が歩きづらいとか、夏には害虫が沢山やって来るとか、街灯が少なくて夜間の防犯に不安がある等々の課題や不安があります。これらの課題や不安は、一人ひとりが抱えていることですが、地域全体の問題とも言えます。
一人ひとりが抱えている問題を、地域全体の問題として解決して行くことが「地域福祉」です。

一人ひとりが抱えている問題を自分の力で解決出来れば、安全で安心な生活を続けることが出来ます(自助)。これらの課題を行政(公的サービス)の力で解決することもあります(公助)。また、医療保険や介護保険のように相互に負担をしながら課題に対応することもあります(共助)。
さらに、近隣の助け合いや支えあいで解決することもあります(互助)。

高齢者の生活を支えるイメージ

自治会(自治会連合会)は地域生活のすべてに関わりを持ちますから、近隣での助け合いや支えあい活動(互助)の中核を担うべき組織だと思います。
しかし、自治会(自治会連合会)は地域生活のすべてに関わりを持つ組織ですから、取り組まねばならない事柄が多岐にわたるため、近隣での助け合いや支えあい活動互助)のみに力を注ぐことが出来ません。また、自治会長が単年度で交替することが多いので、経験が蓄積されにくく地域福祉活動の継続性が困難です。
したがって、それぞれの地域での安全で安心な生活を推進するためには、地域福祉活動についての情報や経験を持つ地区社協と自治会(自治会連合会)とが車の両輪のように協力しあうことが必要です。

支え合いのイメージ